塩瀬です。
4月7日、今回で55回目となる旧鹿屋航空基地特攻隊戦没者の追悼式が桜の舞い散る中、鹿児島県鹿屋市・小塚公園の慰霊塔前で行われました。同基地からは908名の特攻隊員が必死の作戦へと出撃、散華されています。

当時の鹿屋基地の規模は、映画などで有名な知覧基地を上回るものでした。各型零戦、銀河、彩雲などの各機を中心とした編成で、あの特攻兵器「桜花」が出撃していった基地でもあります。当時、海軍報道班員だった山岡荘八さんも、この地で特攻隊員たちと起居を共にしています。
国旗掲揚、国家斉唱の後、海上自衛隊鹿屋航空基地のヘリと哨戒機が会場上空をローパス。

尖閣取材の際、上空で「直掩」に当たってくれた機体(・・・と勝手に思っていますが)。久々に間近で見ました。
個人的に少し残念に思うのは、この式典に「戦闘機」がいないこと。もちろんこれは旧海軍・鹿屋基地の追悼式典ですから、海自の機体が主役でいいとは思うのですが、特攻に向かった多くの方が搭乗したのは戦闘機であり、攻撃機。
この空域からそう遠くない宮崎県・新田原基地には、日本最強といっていい、F-15を擁する空自の飛行教導隊がいます。空自、海自が連携しての上空航過を南九州で実施することは、周辺各国に対する効果的なデモンストレーションともなります。低速の機体に合わせた飛行は、それだけでいい訓練じゃないかと思いますし、地域振興にも一役買うでしょう。色々と難しいでしょうが、来年度以降での実施を、主催の鹿屋市さんには強く期待するものです。
それはそうとこの時、NHK鹿児島放送局の方だと思うのですが、ショートヘアの大変かわいい女性記者の方が、機体の進入方向を丁寧に教えてくださったので助かりました。その節は本当にありがとうございました。
上空航過に続いて市長、市議会議長、遺族代表、生存者代表、鹿屋航空基地第一航空群司令らが追悼のことばを読み上げました。いずれも散華された方を心から悼み、深い敬意と感謝の念を伝えるものでした。海自の出口司令が英霊を指して「諸先輩」とおっしゃったのが非常に印象的でした。
遺族代表のご挨拶をされた小林和(ひとし)さん。小林さんは菊水部隊銀河隊・甲飛四期で、昭和20年3月21日に出撃、散華された小林光さんの弟さんです。

式典終了後、「特に記憶に残るお兄さんの思い出はありますか?」と質問してみました。「出撃直前だったのだと思うが、一度だけ兄が実家に帰って来た。水泳が得意でしたので、近くの川に泳ぎに行って・・・」と、涙で声を詰まらせておられました。先の大戦から67年が過ぎても、弟さんの中では若いお兄様が、そのままの姿でいらっしゃるのだろうなと思います。
慰霊塔前に設けられた祭壇には遺族・参列者が次々と献花。

儀仗隊による弔銃発砲も行われました。

その後、昭和20年4月29日出撃した神雷部隊第9建武隊・中西斉季(ただすえ)中尉の遺書が朗読されましたが、涙を抑えられない参列者の姿も。

残していく婚約者を思いつつ、そうした想いを振り切って出撃していかれた心中はいかばかりであっただろうかと思います。ここは私も感情を抑えられませんでした。取材者失格です。
かつての戦友・生存者ら14名が「同期の桜」を斉唱。これは英霊も喜んだでしょう。
最後に副市長、ご遺族の謝辞があり、国旗を降納。閉式となりました。
「関係者の高齢化で、今後追悼式も変わっていくのではないか」と、鹿屋市の嶋田市長に聞いてみましたが「当市にとっても大切な式典。今後も当然、続けていく」とのこと。遺族代表の方からは「100回をひとつの目標に」との要望が出ており、いきなり中止になってしまうようなことはなさそうです。当日、あるご遺族の方からは「(縁がなくとも)心ある方の参列も期待したい」というようなコメントもありました。
さて、この鹿屋市は鹿児島空港からレンタカー、またはバスで約90分。まだ時期ではないそうですが、バラ園でも有名な街で、周辺には小さな温泉も散在。
今月30日には、「エアメモリアルinかのや」というイベントも行われます。これはP-3C対潜哨戒機による機動飛行が見られる、国内でも珍しい航空ショーとのこと。まだゴールデンウィークのご予定がお決まりでない方は「英霊を訪ねる鹿児島の旅」など、ご検討いただければ幸いです。
同イベントの概要、鹿屋の資料館についてはこちらをご覧ください。http://www.mod.go.jp/msdf/kanoya/

特攻関連の慰霊祭は鹿児島で多いような印象ですが、今月29日正午には、秋田市川尻総社神社(tel:018-863-0930)にて「秋田県特別攻撃隊招魂祭」が行われます(参加費2,000円)。
同日14時からは、秋田市内のルポールみずほ(秋田市山王4-2-12)にて、明治神宮至誠館館長の荒谷卓氏、現在正論に「緊迫怒濤のイージス艦出撃」を連載中の伊藤祐靖氏、「やおよろずの森」代表の葛城奈海氏らによる、記念講演とシンポジウムも開催(入場無料)。お問い合わせは主催の秋田県特攻慰霊実行委員会・小松様(tel:018-833-1274/Fax018-833-1275/ akitaouendan@gmail.com)まで。
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石原都知事と尖閣諸島について、今日18日付の産経新聞東京本社版で、尖閣の写真が再掲載されたせいか、知らない方からも色々問い合わせをいただいたりします。この件はまた別の機会に書ければと思っています。
by sam1970
【反日ニュース】 東京新聞が…